父が亡くなりました。

一部、近い方には伝えていたことですが、少し前から父の状況が芳しくなく、先ほど、父が亡くなりました。

原因そのものは癌ですが、コロナと全く無縁とも言い切れず、コロナを軽視する発言、行動を聞くと心が痛みます。

夏前に癌が発覚し、医師とも相談して、
「切らなければ持って半年、だけどまだ切れば5年持つ可能性が7割ぐらいある。ただ、半月後にワクチンの接種を予定しているから、その後にしましょう」

それから2週間後、容体が急変し、入院。
ワクチンも接種できないまま、回復するまで待つ中で入院中に検査を行うと、癌の進行が思った以上に悪く、転移も進んでおり、もう手の施し様が無い、と。

ちょっと待ってくれ、切らなければ半年持たないって…。

「医師は短く言うから」
なんて励ましてくれた方もいたんですが、あれからちょうど3カ月。
ある意味苦しむ期間が短く済んでよかったのかな。

この1週間は本当に辛そうで、早く楽にしてあげたいという気持ちもありました。

小さい頃は、とにかく家におらず、たまに帰ってきてもあまり僕らと話はせず、どちらかというと寡黙なイメージで、怖くてたまらなかった父。

酒は飲めないけど、平日の夜も土日も自分の趣味にどっぷり。
今思うと結婚前の自分と全く一緒なんですけどね、夜は限界まで麻雀、土日はゲームの大会だったりダーツの大会だったり(親父も麻雀、土日はゴルフ)。

言うほど怒られたりしていたわけでもないような気もするけど、寝ていても親父が階段を上がる足音でも起きてしまうぐらい怖かったのを覚えています。
見た目もなんかレトロに怖くて、パンチだったのかな、家に遊びに来ていた友達が、親父が帰ると「怖いから」と帰ってしまうレベル。

そんな父ではあるけれど、母を本当に愛していて、感謝して、ずーーーっと仲が良くて。最後まで本当に仲が良い両親が大好きです。
小さい頃は喋ってくれなくてあまりわからなかったけれど、なんだかんだ好きなように生きさせてくれたと思う。何をしていても怒られるなんてことは無く…、自由にさせつつも、信じてくれていたんだと思います。

どんなことでも器用にこなせて、家族を愛して、でもちょっと気難しい、のかな、人の好き嫌いがはっきりした父を、本当に尊敬していました。

小さい頃から何も不自由したことなんて無いし、他人を羨ましいと思ったことなんて一度もありません。

「ありがとう」

「親父の息子で良かった」

伝えなきゃいけなかったのに。

『次、二人のときに』

『次、話せるようになったときに』

そう思っているうちに、2,3日前、声を出すこともできなくなり、先ほどそのまま息を引き取りました。

昨晩も実家にいたのですが、家に戻った後、母からかかってきた電話の声で全て悟り、急いで実家に向かったけど、伝えられないままになってしまいました。

親父は酒も飲めないし、正直そこまで腹を割って話したことは無かったなあ…。

孫も見せてあげられず、親孝行も全然できなかった息子で情けない。

改めて、残った母と、義理の両親と、妻を大事にしたいと思う。
前々から書こうと思っていた手紙、書こうかな。

よく言われることではあるけれど、こんな文章を読んでくれた皆さんも、伝えられるうちに、思ったことはどんどん伝えましょう。

何だか気恥ずかしくて、僕は伝えられなかったけれど、言える人間のほうがよっぽど格好いい。

いつそんな時が来ても、後悔が無いように。

ツイートだけしようかと思ったけど、どう考えてもまとめられないので、記事にしてみました。

親父、本当にありがとう。
苦しかったけどよく頑張ったね。
なんだかんだまだモテてたから、母さんが行くまで、好きなだけ遊んでいてくれい!!

11/28追記

この日、四十九日の法要を済ませました。

そして実はこの日僕の誕生日、39になりましたが、実は今まで殆ど人の死に触れてこず、わからないことだらけの中、何とか喪主、法要と済ませることができました。

「こうやって大人になっていくんだなあ」

と感じた側面もあります。

喪主として、わからないことだらけでしたが、仲の良い友人に葬儀屋さんがいたので、色々と相談に乗ってもらった他、殆どの面倒を見てもらいました。

こういうのも自分の財産だなあと思えます。

もうひとつ、書いておきたいこととして、父は享年76歳。
ちょうど自分の倍の歳。
今の自分の年齢の時、僕が産まれたんだなあ…。

そう思うと、やはり孫を見せられなかった悔しさがこみ上げます。

間に合うかわからないけど、母には見せてあげたいな。

ちなみに、四十九日というのは、

命日から数えて49日目に行う追善法要のことを指します。 なぜ49日なのかといいますと、仏教では人が亡くなるとあの世で7日毎に極楽浄土へ行けるかの裁判が行われ、その最後の判決の49日目となるため。

なんだそうです。

さすがに大丈夫かなと。

自由に生きてはいたけど、なんだかんだすぐ人を信用してしまって、どちらかというと騙されることのほうが多かっ父。

向こうでは元気になった体で、好き放題遊べてるといいなあ…。

コメント

タイトルとURLをコピーしました