ジンです。
お久しぶりです。
いろいろあって時間ができたのでブログ再開。
今回はXで見かけたこんなツイートから。
いまとなっては知る人ぞ知る感ありますが、VF5初期には”関西の至宝”と謳われた、たか〇ちゃんのポスト。
ある程度長くプレイしているバーチャファイターにとっては当たり前にも感じてしまうこの話。実際自分もパッと見たときはそうでした。
「なんでいまさらこの話…?」
でもよくよく考えてみると、最近始めた人はもちろん、VF5FSから始めたプレイヤーにとって、意外と盲点かもしれないということで、僕なりに掘り下げて記事にしてみることに。
”避け方向の偏りを狙う”というのは足位置を意識できるようになった中級者から、最上級のトッププレイヤーになるまでずっと使えるテクニックであり、大会などでも多く使われる、最も単純で効果の高いアドバイスでもあります。
“避け方向を狙う”ことは、キャラ・プレイスタイルにも相まって僕が特に自信のある部分でもあり、ここで僕の考え方を文章にすることで、この記事を読んでくれた方にも何かしらの気付きがあれば幸いです。
それでは、本文。
避け(エスケープ)
まず、バーチャファイターにおける”避け”について、簡単に。
- 防御行動のひとつ
- 3D格闘ゲームならではの軸ずらし行動
- 成功避けと失敗避けがある※鉄拳ではこの概念はなく、あくまで横移動
- ガードよりもリスクが大きいが、成功した際は大きなメリットを得やすい
- 失敗避け発生時は硬直が解けるまでガード不可(キャンセルで硬化の軽減は可能)
- 回転技を合わされた場合、ガードはできずカウンターヒットしてしまう
と、言ったところでしょうか。
バーチャファイターを始めた時に、ガードの次に覚える防御行動かと思います。避けを使うことで、よりスピーディな試合展開になりやすく、避けを駆使して戦えるようになると、更にバーチャファイターの楽しさが実感しやすくなるのではないかと。
ここで”ガードの次に覚える防御行動”というのが重要で、人によって画面奥か手前か、どちらかに絶対にクセが出ます。
これは意識的に修正するか、キャラ対策で避ける方向を選ぶようにならない限り、直すのが難しい部分なのです。これを、狙っていきます。

トッププレイヤーの中にもこの偏りが強いプレイヤーは多く存在します。
実際自分もかなり長い期間上方向への避けグセが強く、いまだに抜け切っていない…というのが正直なところです。
避け方向を狙うメリット
避け方向に偏りを見つけた場合、攻める際に大きなメリットを得られます。
具体的には、半回転打撃を活かしてローリスクハイリターンの状況を作りやすくなります。冒頭で貼ったポストもそういう話。
アキラの裡門頂肘CHで有利+8。
ここで半回転打撃である迎門鉄扇を、相手の避け方向を狙いつつ、撃つ。
※足位置が逆の時は跳山崩捶など
するとどうなるか。
相手が狙った方向へ避け→迎門鉄扇カウンターヒットで有利特大
相手が打撃暴れ→迎門鉄扇カウンターヒットで有利特大
相手が立ちガード→迎門鉄扇ガードで不利−4
相手が狙いと逆方向へ避け→避けられてしまい不利大
相手が正しい避け方向を選択しない限り、リスクを抑えた攻めを行うことができるわけです。
補足として通常の二択、直線打撃を撃った場合、暴れに対してリターンは上がるものの、避け・ガードを選択された場合、リスクがあがります。投げに行った場合、ガードに対して唯一リターンを取れますが、暴れられた場合は致命傷を受ける可能性があります。

僕のキャラ影丸の場合は〜と思いましたが長く語れそうなのでまた別の機会に。
もうひとつ。全回転打撃ではダメなのか。
これに対する回答はというと「ダメではない」です。ただしハイリスクローリターンになりがち、というのが僕の感覚です。
たしかに、大きく有利フレームが取れていれば避け方向に関わらずガード以外の行動に対してダメージが取れます。下段全回転を持っていれば、立ちガードに対してもダメージが取れてしまうので、
「めっちゃ強いじゃん」
「当たるし」
と思うかもしれませんが、大きなダメージを奪うことはできない上、読まれた場合は逆に大きなダメージを奪われることになります。リングアウトがあり大ダメージの壁コンボがあるバーチャファイターでは致命傷になることもしばしば。「たくさん対戦して、二択もちゃんと攻めているのに段位が上がらない」というプレイヤーはこういう”損な二択”をしているケースが殆どのように思います。
これは下段全回転の話ですが、中段全回転は確定反撃がある上にリターンが小さく、上段全回転はリターンはあっても勝てる選択肢の幅が狭くなる…という感じ。読み合いが回るように上手くできているのです。

もうひとつ余談ですが、バーチャファイターにおいて、不利大の場面でしゃがみガードを選択すると投げが全部通ることになるので(しゃがむまでのフレームが足りない上、レバーが下に入るため基本的に投げ抜けができない)、しゃがみガードを選択するのは大きなリスクが伴う行動であり、あまりそれを選択するプレイヤーは多くありません。※遅めにしゃがむ防御技術もありますがここでは割愛
狙い方と狙いにくい場面
単純な狙い方は前項の通り。
『有利フレームを取ったらP(12F)に潰されない半回転中段を撃つ』です。
この際大事なのは、
- 有利フレームの確保と最速打撃
- 相手の避け方向の偏りを見つけておく
- 自キャラの足位置の把握&有利時に避け方向を狙う修練
言ってしまえばこの3つ目が全てです。始めたばかりだととてもできる気がしないかもしれませんが、意識してプレイしていれば絶対にできます。
特別な反応や、目が必要とかでなく、単純に慣れです。最終的に誰でもできます。
とにかくこの練習は頑張ってみてほしいところで、これができるようになると、コンボのダメージを伸ばすことに始まり、戦術の幅も広がるのでバーチャファイターの楽しさが爆増します。見えるようになって初めてバーチャファイターの本当の楽しさが味わえると言っても過言ではありません。

僕が覚えた当初の練習方法は、
・足位置見てから技を撃つ
・「足位置合わせて旋蹴り」意識
最初はこれで、相手の行動とかち合って足位置がこんがらがったり、有利じゃない場面でも旋蹴り(半回転)を撃ってしまったりしてました。でもそれでいいと思います。そのうちできます。
ここまで、ステージ位置や状況を加味しないフラットな状況を前提にお話してきましたが、場面によっては”例外”となるケースも理解しておく必要があります。
- 壁が近い場合
- リングアウトが近い場合
- 相手がキャラ対策で避け方向を選択している場合
壁やリングアウトが近くに迫っている場合、通常の心理だとステージの中へ避け(横移動し)たいのが普通です。そのため、フラットな状況では避け方向に偏りがあったプレイヤーでも癖の方向と逆へ避ける可能性が高くなります。
また、相手がキャラ対策で避け方向を選んでいた場合、実は偏りがあったのは自キャラの足位置の方だったとなり、その場合はまた別の指針で避け方向を狙う必要が出てきます。
こういった状況でも、自然に避け方向を狙えるようになると、リング内へ戻ろうと動くプレイヤーを咎めたり、相手の狙いを逆手に取ったりができるようになり、バーチャファイターが本当に楽しくな(ry
まとめ
以上、避け方向を狙う、でした。
途中でも書いた通り、避け方向を狙うには足位置の把握が必須条件であり、慣れないプレイヤーからすると非常にハードルの高い内容に感じるかもしれませんが、意識してプレイしているといつの間にか自然にできます。絶対にできます。誰でも、できます。
何度も何度も書いてきましたが、できるようになると、バーチャファイターがものすごく楽しくなります。ランクも絶対に上がります。
もし今、できなければ、ぜひ意識してプレイしてみてください。
課題をもってゲームすること自体、楽しいと思います。
また、今回は長くプレイしているバーチャファイターであれば殆どのプレイヤーが意識・理解している内容だったかと思いますが、多分みんなそれぞれに理論があり、僕とは異なる感覚・理論を持ったプレイヤーもいるかもしれません。
内容に関して「それはちょっと違うよ」とか「こういうのもあるよ」とか、何かあればぜひコメント等で教えていただければ幸いです。
もし好評だったらこういうシリーズまた書くかも。
ではでは、また。


コメント