ジンです。
先日購入したレバーレス&ストリートファイター6で、レバーレスを使っての格闘ゲームにどハマりしたわたくし。そんな中、縁あって専用のアケコンを製作していただけましたので、今回はできあがったコントローラーの紹介および自作アケコンのメリットなどを。
本記事では、
このあたりを書いていきます。
レバー、レバレス問わず、アケコン製作の魅力について、記事に残せればと思いますので、良かったらご一読いただければ幸いです。
それでは本文。
アケコンを自作(オーダー)するメリット
最近は遅延が少なく性能の良い基盤が数千円で手に入るようになり、アケコンを自作する人、販売する人が増えてきています。有名なのはAFG(@piyoppia_peace)さん。『日本で最初にオーダーメイドアケコンはじめたひと。』という謳い文句に違わず、オシャレで実用的なアケコンを多数製作・販売されています。最近だと、Jumphackを産み出した碧井いそめ(@isomeaoi)さんが有名。こちらはオーダーメイドアケコンには対応していないものの、パターン化されて製品化されています。非常に評判が高いモデルなので、いつか触ってみたいところ。
以前はメーカーごとに扱う基盤によって入力遅延の大小があったりと、ある程度信頼できるメーカーやモデルを選定する必要がありましたが、現在は技術の進歩のおかげか機器毎の遅延差も殆どないので、PCで格闘ゲームを遊ぶ際にはあまり気にしなくても良さそうです。(とはいえ誰かしらが使用、レビューしているモデルを推奨、と補足しておきます)
ただし一点だけ、PS5などPC以外で遊びたい場合は、使う基盤が対応しているか必ず確認するようにしてください。基盤が対応していない場合はコンバーターを併せて購入するか、パススルーポートを備えたコントローラーを選んだ上で、専用の機器などを接続する必要があります。
既製品で理想のレバーレスを探してみた
今年に入ってレバーレスで格闘ゲームを始めた僕ですが、使っているうちに「もう少し大きければ」「このボタンがここにあれば」「PunkWorkShopのボタン使ってみたい」などなど、少しずつ欲が出てきました。
少し前の記事でも紹介しましたが、ストリートファイター6での僕のボタン配置はこんな感じ。
本来↑入力を行う30mmボタンにインパクトを割り当て、その左横のボタンに↑を設定しているために、左手が若干窮屈。インパクトは直ぐに押せる右手親指に配置しておきたいし、パリィももうこの位置に慣れてしまってコンボパーツとしても利用しているので、移設するとまた慣れるのに大変そう。そもそも「左手で押す方向キーと右手で押す攻撃ボタンが近いのって、なんだか窮屈」と考えていた僕。
理想のアケコンは無いものか…と色々と検討していたのですが、意外や意外、無いんです↑キーの右横にボタンが2つ並ぶモデル。ついでに言えば「投げボタンも設定したい。弱Pの上ってなんか押しづらくね?」なんて考えていました。
30mmの右横に2つボタンが並ぶモデルは諦め、候補に挙がったのは以下の製品。
- PUNK WORKSHOP
やっぱりコレ。評判が良くプロゲーマーの使用率も高いPunkWorkShopのレバーレス。ユーザーのためを考えて作られた薄さ、傾斜の他、専用ボタンのレスポンスの良さ、押しやすさの評判の良さも理由のひとつ。 - Rushbox
クラファンで始動し、Xを賑わせたモデル。ボタン配置の自由度などなど、ユーザーのニーズをとにかく追及したモデル。標準で僕お気に入りのキースイッチ(Lofree Ghost)が採用されているのもポイントが高い。ただ…発送は8月。 - VARMILO FK2
アケコン神とも言われるヤス@アケコンスキー(@yas_FCTOKYO25)さん、鉄拳プレイヤーでYoutuberのヒッポ(@hipponisemono)さん、おふたりが監修の上で製作されたという信頼があり且つ一万円台という超コスパモデル。追加ボタンは↑キー左右にひとつずつのみですが、ラピッドトリガーを搭載する初めてのレバーレスアケコン。ただこれも…発送は8月。
うーん、色々気になるけどひとまずPWS買おうかなあ。
良いモデルなのは間違いないし癖があるの使うと後で困るかもしれないしなあ…。
なんて考えていたら。
あったのです理想のボタン配置のアケコンが!!
販売しているのはぴくるす@アケコン工房(@p3_con)さん。
【固定用リンク集】
— ぴくるす@アケコン工房 (@p3_con) April 10, 2024
アクリル製レバーレスコントローラーの製作・販売をしています🎮
⭐︎ケース/組立キット/完成品など⭐︎
BASE(販売)https://t.co/Lc0cJAZrjd
BOOTH(販売)https://t.co/zZu0J6FX7B
YouTube(製品紹介)https://t.co/ReOlPyoAv7
Note(アケコンTips/解説記事等)… pic.twitter.com/EcuSxJohi4
そのままでもオールブラックでスタリッシュなデザインなのですが、アクリル板との間にイラストを挟めばデザインのオリジナル化も可能。
レバー/レバレスどちらも取り揃え、箱の大きさも2パターンから選べる。
そして安い。
組立キットを選び、レバー/ボタンは自分の好きなものを用意すれば、本当に最小限のコストで済みます。デザインもシンプルでよき。
教えてくれたのは鉄拳界のレジェンド、マタドール@MATADOR0801。主戦場は違えど同じ時代を戦ってきた同世代のゲーマーということで、情報交換がてらしょっちゅう連絡はとっていて、彼はリリース当初からのスト6プレイヤー。鉄拳はレバーだけど、スト6はレバーレスという僕と同じプレイ環境。彼自身ぴくるすさんのアケコンを使用、絶賛していて、色々と触らせてもらった。(3つもアケコン担いで会いに来てくれたマタドールに感謝)
見た目もスマートでめっちゃかっこよかったので、よしこれもう買ってしまおう、と思っていたところで、マタドールから「もしあれだったら鉄拳勢でアケコン製作してる人紹介しますよ」と。
“薄型”、”マグネット開閉”、”ボタン配置”、”大きさ”などなど、全部自分の好みで依頼できるから、やってみたら、と。
たしかに全部自分の好みでアケコン作れるっていいな…。
既製品購入は一旦取り止め、せっかくなので依頼してみることにしたのでした。
理想のレバーレスをオーダーしてみた
紹介してもらったのは鉄拳勢のnana(@nananahoney1)さん。マタドールもいくつか試作品を作ってもらったりしているようで、先ほど載せたアケコンの一つもnanaさんが製作されたもの。
何だか女性でレバーレス製作してる人多いような…気のせい?🤔
まずは自分が考えた原案をベースに、やり取りを繰り返すこと数十回。とてもレスポンス良く親身にご意見をくださったおかげで、非常に助かりました。
実物の大きさに合わせたイメージ図なども送ってくださって「実際に手を置いてみてご意見ください」と仰ってくれるなど至れり尽くせり。この時点でもうお願いして良かったです。
最終的に完成イメージに合わせた寸法が表記された図もいただいたのですが、それは自分が作成したものではないのでここには掲載しません。でもそこまでしていただいたおかげで、かなりイメージしやすくなりましたし、安心できました。
今後はこういった『その人それぞれの手やプレイスタイルに合ったアケコンの製作』というのもありかもしれませんね。自分、コンサルしますよ~!!
そうして出来上がったのがこちら。
(急いで作ってくれたおかげで殆ど待たずに届けてくれました!)
むちゃくちゃカッコよくないすか!!!!!
オールブラック(マット)にネジの色まで拘って作ってくれたおかげでめちゃくちゃ渋く仕上がりました。さりげなく付けてくれた裏面滑り止めシートも超ありがたかったです。デザインを損ねないよう、別添えしてくれたのだと思います。こういう気遣いも含めて素晴らしい。
製作にあたって、自分が拘った点は以下の通り。
- 手が大きいので通常より↑キーと←↓→キーの間は広め。
- 掌を載せてプレイするのでボタンは上目に配置
- 膝置きを考慮して34cm×22cm
- 薄型を実現するためのPWSボタン&サイドスタートボタン
- いざとなったら左手小指&右側上の追加ボタンを使えるように予備穴設置
ここまでイメージ通りのものが出来上がるとは…。感無量。ホントに依頼してみてよかった。
ゲームそのもののモチベーションも爆上がり。鉄拳8もこれで始めようかな…。
あ、ひとつ、いやふたつ気になった点があって、これはオーダーの問題ではないのですが、
- Kailh×Lofree Ghostキースイッチの感触が忘れられない
PWSボタンの反応の良さは抜群なものの、それまでに愛用していたLofree Ghostの押し心地が良すぎて忘れられない…。というわけでLofree Ghostキースイッチに換装可能なSitongボタンを注文してしまいました。(6/19現時点では未着) - 箱型になったため、ボタン音が若干響く
それまで使っていたレバーレスは箱型ではなく平べったいボード+キースイッチをカスタムしていたために操作音はほとんど無かったのですが、箱型になったため、中に空洞ができ、若干ボタン音が響きます。なので、僕は基盤部分に干渉しないように最小限、メラミンスポンジを詰め込んでみました。電子機器なので燃える心配があるとのことで、あまり推奨されない方法ではありますが、実際かなり音が無くなったので継続予定。やるなら自己責任でお願いします。
まとめ
以上、『理想のレバーレスを製作依頼してみた』でした。
途中でも書いた通り、ホントに依頼してみて良かったです。
今回はレバーレスの製作依頼となりましたが、レバー(スティック)タイプのアケコンを自作、または注文するのもアリ。
というのも、レバーで追加ボタン付きのモデルって少ないんですよね。実際、プロゲーマーの中でもフルオーダーで製作されているプレイヤー、自分が使い慣れたアケコンに自分で穴を開けて追加ボタンを設置しているプレイヤーなど、多数います。
いま流行りのストリートファイター6では11ボタンまでの攻撃ボタン設定が認められ、既製品のコントローラーでは満足できない方、オーダーメイドを十分選択肢に加えて良い時代になったと思いますので、興味ある方はぜひ挑戦してみていただけたら。
僕が依頼したnana(@nananahoney1)さんはDMでご対応いただけると思いますし、オーダーメイドの大手という意味ではAFG(@piyoppia_peace)さんのサイトを一度訪れてみるのも良いと思います。
その他、X(旧Twitter)を眺めているとアケコンを自作/カスタマイズしてる人ってたくさんいるので、身近にもしそういった方がいれば、一度相談してみるのも良いかもしれません。めちゃくちゃオシャレなアケコンを自作してる人、本当にいっぱいいます。
もしも完成したアケコンのイメージが違ったとしても、殆ど交換できる部分の問題なので、必要な部分のみ製作しなおせばいいだけ。ボタン配置を変えるだけなら天板のみ再オーダーもしくは自分で作ってしまえばいいだけです。
多分、思っているよりオーダーメイドのアケコンって良いですよ。
愛着が湧くし、ゲームに対してのやる気も出ます。
人とかぶらず、何よりカッコイイ。
今回はこのぐらいかな。
せっかくの新アケコン、スト6もっと頑張らないと。
それでは、また。
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