ジンです。
前回の記事で、格闘ゲーム用おすすめデバイス紹介の記事を書いてみたところ、ありがたいことに記事議題のご要望をいただきまして。
その内容は、
「レバーってどうなの?」
という話。
たしかに、僕達レバーがベースの格ゲーおじからすると盲点だったのですが、
更に言えば、
こういった思いを抱えている、格闘ゲーム未経験や若いプレイヤーにとって参考になるような記事を残しておきたいなと思った次第です。
今回はあんまり長くならない予定。
それでは本文。
レバータイプのコントローラーを使うメリット/デメリット
「レバーとは」については今回は割愛させていただくとして、まずはレバータイプのアケコンを使うメリット、デメリットから。
これは前回の記事でも書かせていただいた内容ですが、
まず、本記事の主題からすれば「ゲームセンターでプレイしてきた人間にはお馴染み」という内容が当てはまらなくなり、ここでもう少し掘り下げると、レバーというのはこの場合アナログとも言い換えられるデバイスになるため“逆方向に入力する際にタイムラグがある”というデメリットが出てきます。
これはどういうことかというと、例えば1Pサイドにいて、ガードのために左方向に入力していたとします。技をガードするなどして、今度は攻めるターン。前に行くために右方向に入力したい。
頭の中でレバーの動きをイメージしてもらえるとありがたいのですが、
“左に入力していたものを右に入力する”
コマンド履歴にすると、4(左)→N(ニュートラル)→6(右)
ちなみにこれは、体を動かす部分や、距離の違いはあれど、パッドでもほぼ同じです。
“即時に逆方向に入力する”ということが、物理的にできないのです。
実はこれが、たくさんのプレイヤーがレバーレスに移行した一番の要因だったりします。
余談ですが、更に当時は“後ろに溜めながら歩く”、“下溜めしながらジャンプする”なんてことができたとか。今もゲームによってできるようですが、現在ストリートファイター6の世界大会(CPT)ルールでは、逆方向に同時に入力した際は無効になる、と定められています。
今は今で、この“逆方向同時入力は無効になる”ことを利用したレバーレス専用の特殊入力も研究されていたりと何気に奥が深い話。
もう一点。文中で“アナログ”という言葉が出てきたかと思います。
今度はコマンド入力の際にもこれが懸念点となります。レバーは360°の方向に倒すことで入力を判定しますが、上を0°、下を180°とした場合に、0°~30°までは上のみ、40°~50°なら右斜め上、下に入れたい時は170°~190°のように、自分の感覚で“どの方向に入れているか”を覚える必要があります。このあたりも慣れが必要な部分です。
そして、この方向入力を把握した上で、より“正確なコマンド入力”が求められるのがレバーというデバイスです。
一流のプロプレイヤーほど正確で綺麗なコマンド入力をされている印象です。
レバーに替えたら強くなれるか
前項を読んでくださったレバー未経験の方、きっともうレバーへの興味が薄れたことでしょう…。
いやいやいや。
それでもレバーを使えば強くなれるかもしれないでしょ!!
と考えている方もいるかもしれません。そんな方へ、結論からお伝えします。
デバイスで強くはなりません。
もちろん向き不向き、得意不得意はあります。本当に高いレベルの中での優劣もあります。この差で勝ち負けが決まるのがプロの世界。まずそこまで行けるかどうかは、デバイスでは決まりません。
比較的わかりやすいのがFPS業界。
キーボード&マウス(キーマウ)のプロプレイヤーは、パッド(PAD)に移行しても、結局上手いです。自キャラを思う通りに動かせなかったとしても、下位のランク戦で負けることはほぼ無いでしょう。
格闘ゲームの中でも良い例がありまして。
2D神とも言われるマゴ(@magotto3)さん。CPT優勝経験もある、ホンモノのプロゲーマーです。何度かレバーとレバーレスを持ち替え、現在はレバーに戻ったようですが、どっちを使われようと、普通のプレイヤーではまず勝てません。
どんなゲームでもそうだと思いますが、
結局は知識と経験、あと努力です。
たまにセンスの塊みたいな人いますが、成長スピードが違うだけで、結局上の三つの要素(知識/経験/努力)を組み合わせないと、一番上までは行けない、と僕は考えています。
まずは試してみよう
ここまで書いてみましたが、とはいえレバーを持ってみたらいきなり才能が開花する、やけになじむ!実に!なじむぞ!、みたいなことがあるかもしれません。
他にも、新しいデバイスを購入することでモチベーションが上がったり、楽しくなったり。実際自分も、興味だけでレバーレスを買ってみたら予想外に楽しく、ここまでストリートファイターにのめり込めたのはレバーレス導入のおかげとも言えます。
ここまで来たらもう買っちゃえ!!でもいいのですが、購入する前にまずは試してみることをオススメしておきます。
ひとつ、知っておいてほしいレバーの違いについて。
メーカーによって感触や操作感、性能が違います。ゲームセンターのものは三和製のものが今は主流かな。家庭用のアケコンだと、HORIはHORI製、QANBAはモデルによって三和製だったりそうじゃなかったり。殆どのモデルが自分でカスタマイズ可能、それもアケコンの楽しみの一つです。
アーケードゲーマーは三和だ三和だと言いますが、慣れてしまえば別にどのメーカーのものでも良いんじゃないかな、と個人的には思います。
好みもあるので、違いがわかるようになってからカスタマイズに手を出すのが安定かな🤔
家電量販店に行って触ってみる
ヨドバシカメラ、ビッグカメラ、ヤマダ電機など、大手の家電量販店に行くと、最近はゲームデバイス専用のコーナーを設置している店舗が増えてきました。
アケコンに限らず、モニター、キーボード、マウス、ヘッドフォンの他、机や椅子などの『ゲーミング○○○○』が増えた影響でもあるかなと。
そんな中、ストリートファイター6の影響で、格闘ゲーム用のデバイスを多く扱う店舗がありますので、そういう店舗に行って、直接触ってみてから購入するのが良いかと思います。
ゲームセンターに行って実際にプレイしてみる
もっと簡単なのがこれ。
ゲームセンターに行って、実際にプレイしてみましょう。今だと大体の人がストリートファイターのためかなと思うので、ストリートファイター6を設置している店舗に行って、備え付けのレバーで実際にプレイしてみるのが手っ取り早いです。
わかってると思いますが、いきなり対戦しなくていいですからネ
まとめ
以上、レバーアケコンについて掘り下げてみた記事でした。
という感じ。
とりあえず買ってみて、何日か使って合わないようなら、友人に譲ったり、メルカリとかで処分するのも全然アリだと思います。
ゲームによって、あるいはキャラによって、デバイスを替えるのもひとつの選択肢。
途中でも書きましたが、新しいデバイスはモチベーションが上がるので挑戦してみるのもいいかもしれませんね。
今回はありがたいことに議題のリクエストがあったのでこの内容になりましたが、他にも気になる議題や気になる点、間違っている点などあればお気軽にコメントいただけたら嬉しいです。
それでは、また。
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